6815 ユニデンHD(東1) 314円 +2円

 

6815 ユニデンHD(東1) 314円 +2円

同社株を取り上げる際に唯一気になったのが経営体制でした。同社は藤本会長のワンマン経営で知られています。そのために、役員が頻繁に入れ替わったり、社員との労働条件で訴訟になったこともあるくらいです。問題点はその点だけ。ワンマン経営ではあっても、業績は回復しています。強靭な財務に支えられた不動産事業の業績拡大ではなく、エレクトロニクス事業が第3四半期で前期の2倍の12.6億円のセグメント益を確保できるまでに回復していました。さてこれを受けてです。いかにワンマン経営でも同社の藤本会長の保有株は筆頭株主のフジファンドの8%です。もしです。村上ファンドやその他のファンドが、同社の資産に目を付けて株集めをはじめ、その後に役員交代(藤本会長退任)などの株主提案を提出することになれば、株争奪戦で急騰するシナリオもあり得ます。業績が回復したおかげで、今後、そのような事象が起こる可能性も浮上したと判断しておいて良いと思います。11月の1千株の大商いは、ファンド介入の合図となったのかもしれません。いずれにしても一株純資産の450~500円にまでは上昇することができると考えます。