9957 バイテックH(東1) 1776円 +108円
下記の伯東と同じく電子機器の商社ですが、伯東やシークス、ダイトエレクなどと同じく商社の枠からはみ出して業態転換の真っ最中です。今日、大きく上昇したのは週末の日経新聞のせいでしょう。昨日の2面に「国内最大の野菜工場を建設する」との内容。野菜工場を運営する同社の子会社にキャノンが出資して、レタスやケールなどを生産する国内最大の野菜工場を建設するとのこと。キャノンは自社の自動化技術なども提供するとのことです。2020年度までに国内で8工場を稼働させるとも。良いニュースです。が、その前に決算を。第3四半期は売上36%増1352億円、営業益16%増26.9億円、経常24%増21.5億円、純益41%増15億円、一株純益106円で着地。文句なしです。3月通期は売上1880億円、営業益16%増32.5億円、経常20%増25億円、純益19%増18億円、一株純益126円ですが、この分だとわずかに上振れて着地することになれそうです。配当は55円の予想。一株純資産は1140円。セグメント状況は・・・①デバイス事業→イメージセンサーがスマホ向けに回復し、メモリ製品もサーバーやTV向けに復調。自動車関連向け製品群も好調を維持。売上21%増969億円、セグメント益30%増10.8億円。②環境エネルギー関連→メガソーラーの売電が安定的に推移して、営農型太陽光発電所の売電も開始。メガソーラーは累計45か所が稼働。完全密閉型の植物工場は秋田大舘工場と石川七尾工場がフル稼働で、鹿児島川内工場も11月に稼働を開始したと。また、来年は石川能登と秋田鹿角の工場稼働へと。風力発電も1号機が竣工して1月から稼働開始とのこと。文句なしの事業進捗。売上8%増101億円、セグメント益9%増15.5億円。③調達事業→売上281億円でセグメント益0.5億円。業績寄与小さいから詳細は割愛。セグメント内容もほぼ満点です。また同社は新中期経営計画を本日公表。植物工場や再生可能エネルギーなど新事業を柱にして2020年度(21年3月期)までに売上3000億円、営業益80億円、経常65億円、純益40億円、一株純益270円以上を目指すと公表しました。来期もこれで増収増益となることでしょう。また現在の一株純益が126円ですから、来期は150円ないしそれ以上に拡大のはず。また270円を一株純益の目標値とするのなら、レシオ10倍で2700円、15倍で4050円となりますから、ここ1~2年で93年上場来2763円を更新することになれると予想します。今日から打診買い。強気買いは25日線前後の1750円割れで行うか、今日の高値1789円抜けで行うように。日足の最後の抵抗線は1825~1850円です。週足は今日完全陽転に回帰。月足に抵抗線なし。1850円を抜くと17年高値1996円を更新して2000円台で活躍することになると予想します。目標株価は、目標株価Ⅰ【短期目標①1870~1900円(レシオ15倍)②2000円(レシオ16倍・17年高値1996円)③2150~2200円(レシオ17倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2200~2250円(来期EPS150円予想しレシオ15倍)②2400円(来期EPS150円予想しレシオ16倍)】とします。通期を確認後に再設定するものとします。SP。詳細はまたおいおい紹介します。