6627 テラプローブ(マザーズ)7 1311円 +91円
12月通期を発表したものの、注目した今期予想の開示はしませんでした。替りに例年通り、第1四半期予想のみを開示しました。その第1四半期予想に触れる前に前12月通期を。売上178億円、営業益18.4億円、経常17.9億円、純益3.3億円、一株純益36円で着地しました。会社予想の営業益19億円、経常18.5億円、純益4.5億円、一株純益48円に未達ながらも、第3四半期期間(10~12月)の営業益は6.2億円、経常も5.9億円ですから、四半期の利益獲得水準としては文句なしです。また第四半期の営業益も6.1億円。第2四半期期間(7~9月)の営業益も6.1億円です。3四半期続けて営業益が6億円以上を安定的に稼ぎ出したことこそ大いに評価すべきと考えます。と言うことは、今年は3か月6億円営業益獲得×4四半期で24~25億円の営業益を最低でも獲得できることなりました。これを踏まえたうえで、今第1四半期予想を見るとビックリ仰天腰を抜かすとまでは行かないまでも、今第1四半期予想を売上62億円、営業益8.3億円、経常7.8億円、純益1.1億円、一株純益11円と発表。純益は大株主(親会社)存在のために親会社株主に帰属する純益での表示ゆえに、どうしても小さくなってしまいますが、過度に嫌気する必要もありません。重要なのは、営業益経常です。その営業益経常の今第1四半期予想が8億円前後であるということは、前期同様に今期も3か月で大体8億円前後の利益を獲得できると会社は見立てているものと予想して良いと判断します。すると、8億円前後×4四半期で、30~32億円の営業益に拡大する可能性が大となります。これで高い確率で16年3月営業益27.8億円、経常25.5億円を今期更新の可能性が浮上したと判断します。文句なしの第1四半期予想です。ちなみに、前12月期の親会社株主に帰属する利益前の正味の純益は11.5億円です。また、前期は決算期変更で9か月決算ですから忘れないように。過去の第1四半期を紹介すると、前第1四半期は6.1億円、前々期は3.5億円、その前(16年3月期最高益の時の第1四半期)は、6.9億円。この第1四半期の8億円は単純に第1四半期としての比較の上では過去最高の第1四半期になるということになります。また1~3月期の過去と比較すると、前期の1~3月は8.6億円、前々期の1~3月は4.9億円(通期27.8億円の最高益の時)で、その前は5億円ですから、1~3月期の過去の比較の中でも、この第1四半期8億円強の予想は相当に良い数字となります。一株純資産は2426円に。また、更に高評価はセグメント状況です。セグメント状況は・・・・・①メモリ→主要顧客からの受注が好調。第3四半期期間の売上は2%減の27億円で、コスト削減などの収益改善に努めてセグメント益は8%増の4.5億円。累計は売上83億円でセグメント益14.3億円。文句なしの利益率で安定した受注獲得状況です。②システムLSI→第3四半期期間はメモリ同様に車載用が好調そのもので、一部顧客の受注ピークアウトとリカバリーして増収を確保。売上3%増の32億円でセグメント益は25%増の6.3億円。累計はテラプローブ会津の完全子会社化などの寄与や車載用製品受託量の増加を受けて、売上93億円でセグメント益16.5億円。利益率も売上も文句なし。非の打ち所なきセグメント内容です。もし、これで純益が通常モードの決算処理数字であるなら、何を打ち捨ててても強気買い一貫で臨みないたいくらいの文句なしの通期決算でした。しかし、半分はそういう思いで強気買いで良いと考えます。純益の低さをリカバーする材料がありますから、それは一株純資産です。一株純資産が株価より相当に下なら、営業益経常が非の打ち所無き数字と内容でも、強気買いとコメントするのに瞬間躊躇しますが、強靭な財務内容で一株純資産は株価の2倍近くです。また正味の純益で考えると、この第1四半期の営業益は予想の1.1億円ではなく、5億円前後か4~5億円のはずです。すると今期の営業益経常は30~32億円で純益は15~20億円ということになるということです。明日はまず打診買いから。今日の高値を抜くようなら、このまま好決算発表を素直に評価して17年高値1630円更新に挑戦すると判断して、迷わずそのまま強気買いとします。もし押すなら25・75・200日線の集中する1300~1250円で強気買いとします。下値は1250~1200円で堅いとも判断します。最後の抵抗線は週足完全陽転回帰の1370円です。ゆえに2月高値1425円を抜いて引ければ17年高値更新へと判断して、迷わずそこも強気追撃買いとします。1/24(今後マザーズからの鞍替えも)1/12(台湾主要IT企業19社売上2年ぶりの過去最高で)1/5(東エレ河合社長半導体不況の心配なし・業界天気図から)12/21(台湾IT企業業績好調で同社の親も好調のはず・旺盛な半導体需要背景に会津セミコンダクター絶好調の可能性)12/6(マイクロン社から補償金9.2億円・力成のマイクロン社山形拠点の買収交渉に注目)11/24(顔認証モジュール採用期待・大規模な設備投資及び減価償却費用計上一巡で来期は利益がサプライズの拡大期待・マイクロン社と広島事業所の移転スケジュール決定ニュース発表期待と3つの期待材料)11/18(半導体製造工程で必要不可欠なテスト受託ビジネス・息の長い業績拡大の可能性大・パワーテック社買収のマイクロン社の秋田工場と同社のシナジー期待大・12月通期(第3四半期)の営業益は23~25億円か20億円台を予想・顔認証モジュール東芝デバイス社のアプリケーションと連携)11/15(今の表面レシオは24倍でも来期営業益最低30億円と予想すれば潜在的レシオは5.6倍に・PBRは0.5倍)11/8(高収益構造企業・3か月で6~8億円の営業益獲得できる企業・セグメント利益率は16~20%と驚異的製造株・来期の普通の決算処理した際の潜在的一株純益を215円と予想)11/7(下方修正なれど上々の第2四半期・下方なければ15年度利益更新だった・概況・強靭なバランスシート・目標修正)10/21(四季報内容を紹介・四季報も来期業績好調を予想)10/16(広島事業所移転協議開始)10/11(上値が軽くなりつつあり)10/4(アナリストコンセンサス予想に関して・正味一株純益は130~140円・一株純資産2380円に水準訂正当然と判断)9/28(米マイクロン社6~8月期売上91%増の61億ドル(約6890億円)拡大で同社の受注拡大の可能性)9/27(顔認証モジュール受注本格化や次世代ヒューマンインターフェイス技術にも期待)9/13(中国市場で電気自動車の普及は半導体需要増で間接的追い風・今期初配の可能性)9/6(フィスコ予想・3か月後株価予想1500円予想との事)9/5(中国市場で受注好調と思える株の一つ)9/2(半導体分野での消耗品関連に区分)8/23(顔認証ソフトウェアなど紹介/第1四半期売上営業利益率は10.2%/テラプローブ会津売上30億円でセグメント益は5.6億円/台湾子会社の新大規模工場棟建設順調)7/27(スタートダッシュ成功第1四半期・文句なし第2四半期予想・通期営業益を予測・概況・セグメント状況・目標修正・来年には上場来3120円に)7/21(ボトム離脱気配)7/18(短期で急騰する習性あり・第1四半期スタートダッシュの可能性大)7/5(同社もサクサと同じ顔認証技術関連株・マイクロン社好決算で同社への受注増の可能性)6/30(ソフトバンクやサムスン・鴻海型の劇的成長を遂げる可能性・中国に建設中の新棟は鴻海並の大規模なもの)6/15(台湾での需要増で台湾子会社増資完了・パワーテック社と共同で中国市場を攻略へ)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1500~1550円(12カ月に直した今期正味EPS前期並みの140円と想定レシオ11倍)②1650~1700円(今期正味EPS前期並みの140円と想定レシオ12倍)③1800~1850円(今期正味EPS前期並みの140円と想定レシオ13倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1850~1950円(来期EPS150円予想しレシオ13倍)②2100円(来期EPS150円予想しレシオ14倍)③2250~2300円(来期EPS150円予想しレシオ15倍・一株純資産2400円)】は、今期正味純益を最低15億円と仮定し一株純益160円と仮定して目標修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1400~1450円(今期正味EPS160円予想しレシオ9倍)②1600円(今期正味EPS160円予想しレシオ10倍強・17年高値1630円)③1750~1800円(今期正味EPS160円予想しレシオ11倍強・13年高値1848円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1800~1900円(今期正味EPS160円予想しレシオ12倍)②2100円(今期正味EPS160円予想しレシオ13倍)③2300円(今期正味EPS160円予想しレシオ14倍強~一株純資産2400円)】とします。SP。一つ訂正を・・・・・上記に16年3月期過去最高と記述しましたが、正確には上場時の11年3月期が上場時過去最高です。営業益51億円、経常48億円、純益41億円と桁違い。ですから正しくは12年以降比較での最高益と訂正します。