6815 ユニデンHD(東1) 284円 +5円
昔の方ならご存知のように、同社はコードレス電話の大手企業です。コードレス電話の開発製造企業も時代の波にのまれて業態転換を余儀なくされています。その代表はサクサですが、業態転換に成功できずにいまだに業績が回復できていません。その中にあって同社は意外にも業績好調。第3四半期は売上22%増119億円、営業益73%増17.3億円、経常96%増17.9億円、純益2倍の15.2億円、一株純益25円で着地しています。通期予想は売上166億円、営業益2.1倍の26.1億円、経常81%増26億円、純益48%増22億円、一株純益37円。同社はダイワボウ情報やフォーバルと同じで、最終期に利益が厚く計上する企業ゆえに、通期予想の達成を確実視して良いはずです。ゆえに、文句なしに株価は割安顕著の代表選手の一つと言えます。しかもニッピやウッドワン、日産東京HD並の強靭な財務内容で、一株純資産は490円(自己株除外)。ニッピ同様に業績や財務の投資尺度から判断し割安顕著の代表株と断じることができると考えます。ゆえに、今日から強気にての買い推奨を開始といたします。そこでです。まだ今後精査は行いますが、同社がサクサなどと違い業績好調となれた理由は、業態を転換させた方向性かもしれません。同社はコードレス電話の基本技術を応用して、無線通信やデジタル家電機器などに製品供給の対象製品のすそ野を広げてきました。その成果がここに結びついている可能性が大と思います。しかもです。今後、IoTが普及するようになれば同社の無線通信技術は更に幅広い分野や製品に導入される可能性があります。加えて、今後、自動車の電装化やIT化で無線技術は更に必要不可欠な製品となります。つまり、同社も原田工業やASTI同様に、自動車電装化やIT化の恩恵を受ける企業となる可能性が大ということです。すでに割安さが減少した原田工業やヨコオに替り、ASTI株と同じく割安顕著な自動車電装化orIT化の強気買い推奨株としてします。第3四半期のセグメントは・・・・・①エレクトロニクス事業→無線通信、応用機器、デジタル家電機器、電話関連などを開発製造販売。売上は10%増の97億円。無線通信や応用機器は北米でのドライブレコーダーやCB無線機器の販売が好調。オセアニアもCB無線機器とセキュリティカメラの販売が好調。デジタル家電機器は国内で車載用モニターの販売が好調。電話は売上縮小中。②不動産事業→膨大な含みから生まれる賃料が売上2.4倍の22億円。③感想→セグメント内容はほぼ満点。まるでニッピ。強靭な財務を活かして不動産収入が拡大。また、車載向けを中心にして製品販売が好調そのもの。満点を付与して良いでしょう。ただし週明けはまだ打診買い。理由は買い残です。減少中ではあるもののまだ590万株。買い残の整理がまだあるかもしれませんし、買い残の重みですぐには上昇しないかもしれないから打診買い。強気買いは今週安値271円前後を底値と判断して270~260円で強気買い。再騰サイン点灯の週足の完全陽転回帰310円回復でも強気買い。予想は270~310円で持ち合いレンジを形成後に這うように上昇し1月高値350円及び11月高値371円を更新するシナリオです。目標株価Ⅰ【短期目標①350~370円(レシオ10倍・17年高値371円)②430~450円(レシオ12倍・13年高値453円)③500~520円(一株純資産約500円・レシオ14倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①520~550円(レシオ15倍)②600~620円(レシオ17倍)】とし、通期を確認後に再設定するものとします。SP。また、このような時に仕込むには絶好です。出来高ができるから、保有株の乱高下の際に信用掛け目を微調整することに利用できる新規買いの銘柄にもなるはずです。