4366 ダイトーケミックス(東2) 684円 +4円
決算発表を確認しながら目についた銘柄がありました。一つは(4970)東洋合成工業です。感光性材料の大手企業です。開発製造する製品の一部が同じである同社の類似企業です。その東洋合成の第3四半期は売上14%増152億円、営業益4.4倍の10億円、経常5倍の9.4億円、純益7倍の7.3億円です。サプライズ。しかも、さらに上方修正する可能性が浮上しています(修正してEPSが100円になっても今はすでにレシオは16倍となるので推奨はしません)。なぜ東洋合成が好決算でレシオ15~16倍なのに、同社はこの体たらくなのか・・・と口惜しく思う方が多いかもしれませんが、本来の同社の決算もこの東洋合成に一歩も引けを取らない好決算のはずなのです。しかし、同社は技術開発先行企業ゆえに大枚の設備投資と研究開発費用を投じているために、前期比並みの平凡な数字に見えるだけのことです。本来はこの東洋合成並の好決算なのだと強く信じて買い対応することが肝要で、かつベストの対応なのだと考えください。東洋合成の高値は2115円ですからレシオで20倍まで評価されていたことになります。ならば同社もレシオ20倍の2000円まで評価されて当然ということです(大規模設備投資や研究開発費用を一部除外して営業益経常を考え直しても純益は正味で10億円前後となり一株純益も100円前後になるはずだから)。もう一つは同社の取引先にして第2位の大株主の(4186)東京応化です。今日はマイナスに沈んでいますが、昨日発表の今12月通期は売上1089億円、営業益110億円、経常114億円、純益75億円、一株純益180円と発表。保守的ではあるものの今期も増収増益を予想していました。ならばです。東京応化向けの半導体レジスト関連製品の受注は今後も拡大すると考えておいてよいはずです、それはイコール同社も来期は増収増益とイコールと考えておいてよいことになります。加えて、大規模設備投資などは今期でピークアウトするはずです。来期は増収ながらも大幅増益の業績の拡大局面入りするものと予想します。その点を考えても、株価は17年高値1059円を通過点にして1500~2000円レンジに突き進むものと予想しています。先週からの動きで700~650円が下値で堅いことは確認できたので、来週以降からのゆっくりとした再騰開始を予想して、今日から新規もナンピンも心もち強気で買い場探しとします。来週に日足の完全陽転回帰730円か、25日線719円回復の720円以上で引けるかすれば、心おきなく強気買いに完全転換することとします。2/8(微細化半導体レジスト関連で画期的材料発表で大化けの可能性も)2/2(ゼロックス買収の富士フィルムは同社の大株主・微細化半導体フォトレジストの東京応化を下支えしている企業は同社のはず・東京応化は第2位株主)1/31(減益でもサプライズと判断できる第3四半期・概況・2度目の上方修正・増益転換に上方修正期待大・売掛金や仕掛品大幅増加・自己株償却・実質無借金・期末で株主還元策可能性・目標修正)1/20(減益幅縮小し通期で増益転換予想・売上の10%以上を研究開発設備投資に投じる研究開発型企業体)12/22(同社価値は多数研究者社員が蓄積した膨大な研究技術等でレシオ20倍の評価可能)12/20(ナノ粒子分散機技術確立しフィルム材料・インキ材料・液晶パネル材料・太陽電池・二次電池などの微粒子化貢献)12/12(上方修正内包しレシオ7.4倍&PBRは0.8倍・来期以降業績は急拡大予想・正味一株純益は75円×レシオ20倍で1500円・目標再設定)12/5(ファインケミカル市場好調・半導体液晶電子部品関連調整最終局面かも・正味業績好調のはず)11/20(テクニカル解説・減益予想は将来成長のための先行投資のため・新技術&新製品開発を最重要視した企業運営を行う稀有な会社・レシオ20倍評価の1800~2000円に向け上昇しても不思議なし)10/31(資料解説/今期計画等から・稀有な研究開発特化型企業であることこそ大いなる魅力)10/26(成長を確実にするために研究開発や大規模設備投資に経営資源集中)10/25(第2四半期・概況・今期設備投資は9億円近くで研究開発費用も大規模・先行投資費用で今期減益であるだけ・事業進捗は文句なしのはず・研究開発型企業・来期以降営業益15億円以上に急拡大の可能性も・目標据置)10/23(四季報記載内容の解説と私の予想)10/17(第2四半期発表で通期上方修正期待の浮上の可能性)9/27(7期連続増収増益・写真感光材メーカーから最先端技術複合体企業に構造改革に成功し大変身・時間をかけながら96年の過去最高営業益25億円等へ)9/25(第2四半期と通期の上方修正発表・更に修正の可能性・増配・目標修正)9/12(基礎技術と特殊技術で半導体液晶太陽電池二次電池など幅広い分野対応)8/31(Mipox並の評価なら1400~1500円)8/30(目標修正)8/29(レシオはサプライズ性上方修正期待を内包して10倍・PBR0.8倍・シコリは1000円近辺だけ・高利益製品保有・単体社員の半分が研究員の研究開発型企業)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①840~850円(今期正味EPS70円予想しレシオ12倍・17年9月高値840円)②930~950円(今期正味EPS70円予想しレシオ13倍強・一株純資産970円)③1050~1100円(今期正味EPS70円予想しレシオ15倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1100~1150円(来期EPS90円予想しレシオ13倍)②1250~1300円(来期EPS90円予想しレシオ14~15倍)】。通期を確認後に最大目標引き上げも含んで再設定します。SP。半導体微細化のレジスト(感光性樹脂)の側面からの同社の価値の解説を土曜に掲載します。