4249 森六(東1) 2808円 +26円
新規に買い推奨を開始します。同社は昨年12月に新規上場した会社です。メインの企業は森六テクノロジーと森六ケミカルズの2社体制で、化学製品の販売を行うケミカルズ商社部門と、ホンダ向けに自動車用樹脂部品の販売を行うてテクノロジー部門の2つがメイン。新規上場ではあるものの、創業は1663年寛文3年、1916年大正5年に森六商店に改組し、1982年昭和57年に森六(株)に変更し、2008年平成20年に現社名に変更。まさに老舗企業。依然強気買い推奨した鴻池運輸と同じです。昨日第3四半期を発表。売上1341億円、営業益56.9億円、経常58.7億円、純益40.2億円、一株純益270円。文句なしの着地です。一株純資産は4280円(自己株除外)。配当は80円の予定。今期予想は売上3%増1764億円、営業益22%増77.4億円、経常28%増76.8億円、純益4.8倍の49.9億円、一株純益327円。最終期に利益は厚めのはずですから、この第3四半期でわずかに上方修正期待が浮上したかもしれません。しかし、ダイトーケミックスと同じで、浮上せずともこれで十分の第3四半期です。レシオからもPBRからも文句なしに割安顕著です。私は、今回一連の決算発表を確認しながら、次の注目業種は化学や繊維、あるいは非鉄などの素材関連株と考えています。いずれも割安です。特に日本企業が世界トップレベルの技術力や開発力を持つ化学や繊維分野は、今後、市場の大きな物色のテーマになると考えています。その分野の大化け期待株としてダイトーケミックスやダイニックなどとともに、化学分野における総合商社の同社も同じく大化け期待として強気買い推奨を開始することにします。一応セグメント状況を・・・・・①ケミカル事業(森六ケミカルズ)→中国における日系自動車メーカーの販売好調を追い風にして、既存ユーザーや新規ユーザーかたの受注が好調。産業資材の原料販売も好調。またタイでの自動車向けの樹脂販売も好調。売上507億円、営業益10億円。②樹脂加工製品事業→中国・タイ・そして国内と、四輪車用樹脂成形部品の出荷が好調。北米は量産化費用などもあり減少。またその北米はメキシコ工場が量産開始し、中国武漢の第2工場も完成し稼働を待つばかりとのこと。売上834億円、営業益46.1億円。③感想→まるでダイトロンやシークスと同じです。商社事業から逸脱して製販一体型ビジネスモデル企業に変身しています。しかもすでにその完成形に進化済みです。文句なし。安定的な成長をこれからも続けて行けるはずです。レシオは9倍です。12/20の上場時の安値は2835円。昨日は上場来安値の2775円です。このレシオ10倍前後の2800円前後ないし2800円割れの場面は歴史的と考えても良いほどの天与の買い場と想定し、このままコツコツと強気買い開始とします。再騰開始サインは上場時12/20大商い高値3040円以上で引けることとします。目標株価Ⅰ【短期目標①3200~3300円(レシオ10倍)②3600円(レシオ11倍・17年上場来345円更新)③4000~4300円(レシオ13倍・一株純資産約4300円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①4300~4600円(来期EPS350円予想しレシオ13倍)】とし、通期を確認後に再設定します。SP。詳細解説を来週にでも掲載する予定です。