2376 サイネックス(東1) 854円 -35円
第3四半期は売上5%減95億円、営業益63%減2.5億円、経常60%減2.8億円、純益61%減1.5億円、一株純益29円。これを受けて通期予想を大幅に下方修正。売上140→127億円(前期132億円)、営業益8.2→4.3億円(前期8億円)、経常8.6→4.5億円(前期8.5億円)、純益5.6→3.0億円(前期5.5億円)、一株純益91円→49円。セグメント状況は・・・・・①出版事業→第3四半期累計で、わが街事典は新規発行や再発行を含め133自治体と共同発行。これまでの共同発行自治体数は760になったとコメント。また子育てや医療などのジャンル別専門誌の発行も行ったとコメント。ちなみにです。前第3四半期は133自治体と共同発行を行い、それまでの共同発行自治体数が685だったことを考えると、業績はよくないものの、事業の進捗状況や成長拡大までを疑う心配は無いと思います。前期3月末共同発行自治体数は707ですから9か月で53自治体と新たな共同発行を締結したことになります。テレパル50は行政情報や特集企画などを盛り込み好調とのことゆえに、もし今後地方自治体に財政的余裕が生まれれば劇的に業績拡大する下地は完成していることになります。来期以降にそのサプライズを期待しましょう。②ウェブ&ソリューション事業→ふるさと納税事務の一括業務代行の協定締結自治体数は97に(3月末は90で前第3は89)拡大してゆっくりとながらも順調。また自治体向けアプリ開発やHP開発作成のサービスなどは協定自治体数は13に(3月末は9)拡大して順調に締結自治体を獲得中。来期以降に利益貢献を本格化してくれることが期待できると思います。ただ、全体としてはヤフーとの取り扱い商品の縮小のために、売上9%減21億円でセグメント益は25%減0.5億円。③ロジスティックス事業→売上9%減の15億円、セグメント益61%減の0.4億円。日本郵便からの郵便発送代行事業が減少して低迷。ただ、業績全体への影響は限定的(良くても悪くても)。④不動産事業→売上0.2億円でセグメント益は0.06億円。⑤感想→セグメント内容は強気買い推奨をすぐさまできるような合格点を付与することはできません。が、しかし、将来業績が伸びる、あるいは回復するための基礎的資質はすでに感じられると考えます。ゆえに、3月以降には買い場探しをする予定でいて良いと考えます。それにこの下方修正で、同社もウッドワン同様に来期業績予想の保守的な発表や減収減益予想の発表を怯え気にする必要が全くなくなったと判断しておいて良いはずですから、来期の業績回復を材料にどんなに遅くても4月に入れば新規もナンピンも本格的にあるいは強気で買い場探し再開の予定で良いと考えます。一株純資産は自己株除外して1100円(実質無借金企業)。この一株純資産から考えると、850~800円をやはり強い下値と判断しておいて良いはずです。11/27(元号変更で郵便代行業務で特需が来期以降に期待できるかも)11/11(失望の第2四半期・通期修正なし・セグメント状況などから今後の業績を予想・上方修正期待がしぼんだ分目標修正)10/9(全国自治体とプロモーション全般の契約も)10/3(フィスコ調査レポートについて/要約&わが街事典&テレパル50&今期の見通し&総括)8/14(低調な第1四半期なれど十分評価・セグメント状況・テクニカル分析・目標据置)7/20(ボトム離脱気配・ディフェンシング有望株・大規模印刷工場保有しコスト内製化し安定した収益構造実現)7/12(政府は先進的地方創生推進で交付金支給対象拡大・神奈川県と情報発信等に関する協定)6/22(決算資料解説/経営方針&わが街事典関連事業&テレパル50関連事業&ウェブソリューション事業&日本郵便と協業事業&今期の予想)5/27(自己株処分売出価格1170円が最終抵抗ライン)5/15(前期好調の分今期最高益更新でも少しインパクト不足の予想・概況・セグメント状況・目標修正)4/13(アマゾン熊本県物産サイト運営開始)4/12(目標修正)3/31(協業自治体数順調に拡大中)3/8(ライバルとなりそうな会社が誕生する可能性皆無・独占的ビジネスモデル)2/28(フィスコ調査レポート第3弾)2/24(官民協働事業のパイオニア企業の同社の今後の成長支えるIT事業)2/23(フィスコ調査レポート第2弾)2/17(フィスコ調査レポート第一弾解説/地方創生のプラットフォームを担う「社会貢献型企業」として着実な成長が続いている・・・)2/15(12月公表フィスコ調査レポート)2/10(地域創生に必要な地域情報の集積企業)2/9(ヤフーと日本郵政とECサイト運営の可能性)2/6(非の打ちどころない第3四半期・過去最高更新確実・セグメント状況解説・地域支援分野で唯一無二のビジネスモデルの構築企業・目標修正)2/3(わが街辞典累計発行部数5800万部で全国5540万世帯のうち3380万世帯に配布し全国カバー率は61%。テレパル50は60年以上も発行し年間1200地区で合計1000万部)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①1100~1150円(レシオ12倍強・週足最後の抵抗線)②1250~1300円(レシオ14倍)③1350~1400円(レシオ15倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1400~1450円(来期EPS105円予想しレシオ14倍)②1550~1600円(来期EPS105円予想しレシオ15倍)③1700~1750円(来期EPS105円予想しレシオ16倍強)】は一旦弱気に修正して、目標株価Ⅰ【短期目標①880~900円(レシオ18倍)②980~1000円(レシオ20倍・50週線)③1100~1150円(週足最後の抵抗線・レシオ22倍強)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①1150~1200円(来期EPS90円回復予想しレシオ13倍)②1350円(来期EPS90円回復予想しレシオ15倍)③1500~1550円(来期EPS90円回復予想しレシオ17倍)】とし、通期を確認後に再設定します。多分、保守的に発表するとしても、会社は来期の業績回復を想定して今期下方修正する前の一株純益91円前後か、前期の103円前後の来期予想EPSを発表するのではと予想しています。SP。