7898 ウッドワン(東1) 1503円 -53円

 

7898 ウッドワン(東1) 1503円 -53円

ノダの好決算を見て、同社の第3四半期に期待したのですが空振りでした。売上0%減495億円、営業益32%減14.6億円、経常38%減9.0億円、純益52%減4.7億円、一株純益50円と低迷。この数字ではすぐさま強気買いと言うわけにはいきません。低調な理由は住宅建材設備事業が低調のためです。ただ、前期の10~12月は良すぎました。前期の10~12月期の営業益は11億円と前々期比1.5倍のサプライズ。そこで前々期の第3四半期を見ると8.4億円ですから、前々期の8.4億円よりは上回り着地。ついでにその前の第3四半期を見ると1.7億円ですから、前期から見ると低調な第3四半期ではあるものの、収益回復の途上にはあると考えて良いことになります。ちなみに前期の1~3月期の営業益は7億円ですから、今通期予想の売上665億円、営業益26億円、経常17億円、純益10億円、一株純益107円は下方修正する可能性も考慮する必要があるかもしれません。前期並みの1~3月期の営業益を7億円と勘定すると通期の営業益は22億円前後となり4億円の下方修正となります。では、なぜ、ノダと違い第3四半期低調なのかと考えると、同社の製品に問題があります。同社のウリは無垢材を使用した付加価値の高い建材製品であるために、高価格の住宅向け用途の比重が高いからと思われます。極端に言えば富裕層向け住宅用途が高いということ。第3四半期は一部消費に減速感もあるために、そのためにノダと違い減速したものと思われます。ただし、その製品の高品質は相変わらずです。富裕層向け住宅建築や高付加価値リノベーションが活況となれば、インテリックス同様に劇的に業績回復する可能性もあるということです。これらの点に留意して、連結業績予想などの将来予測情報に関する説明を読むと・・・通期予想の修正はしないが、NZのギズボン工場の事業再編に絡んで合板ラインを停止した場合は減損処理や人員削減のための退職金の発生の可能性とコメントしています。これを読むと、今期で悪材料を吐き出してしまい、来期からNZの大規模森林の伐採期入りとなるために、業績拡大期に移行できるものと予想します。では、直近の事象としてこの減益発表でどこまで下げるかと言えば下値は8月のマド1500~1450円と想定し、オーバーランしても1400円までと予想します。それに引き続き、一株純資産は4500円。PBRは現在0.33倍と論外のバーゲンセール中。1450~1400円を意識しながら1500円前後で下値を固めに行くと予想します。ただし、固めてもすぐに反転し1月高値2027円を抜くことは無理。市場が落ち着けば、本当にまた這うようにじりじりと2027円に向かうシナリオを有力と考えます。ゆえに、一応週明けは1500~1400円レンジを下値と考え、新規もナンピンも一旦は強気買いだけしておいて、値固め後の動きを十分に確認してから、ゆっくりと本格買いを再開する予定とします。1/26(今は立木(簿価)評価額程度の時価総額)1/24(NZ子会社工場再編強化実施・NZ大規模植林伐採期到来で収益一変の可能性・木材輸出企業に・今の時価総額はバランスシート上の立木分だけ・来年にも06年高値5920円トライの)1/15(ノダの合板事業絶好調ゆえ同社も右に倣へへ)1/9(S高してもPBRは0.4倍台・目標修正)1/6(断熱材需要から建材需要好調を予想・年末の日経商品情報から・1~3月建材価格騰勢強め木材バブルの可能性)12/12(木材価格11月も上昇・立木173億円は更に評価上昇・木材バブルの可能性)11/3(平板ながら上々の第2四半期・概況・バランスシート・セグメント状況・目標据置・これから出番の銘柄)10/20(NZ政権交代で住宅建設公約実現の恩恵で)10/7(ノダの好決算発表でノダ以上の好決算の可能性大)9/27(株式5株併合で目標再設定)9/25(大建工業ニュージーランド木材会社を買収)9/15(木材価格や合板価格が上昇を鮮明)9/12(政府森林資源の規制緩和へ)9/4(内装建材大手値上げを開始)9/1(目標修正)8/28(ニュージーランド保有森林が大きな利益をこれから)8/18(マレーシア産大幅減で国内南洋材価格が急騰可能性大・第1四半期セグメント状況)8/5(第1四半期サプライズスタート・概況・通期営業益経常30~35億・一株純益42円~53円で着地の可能性・目標修正)6/21(東京オリンピック開催に向け国内合板や南洋材が特需開始・同社のNZ自社林の逆輸入材特需の可能性・通期解説/概況/今後上方修正の可能性/前期の経営成績概況&セグメント状況・目標再設定)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①2100~2150円(レシオ20倍・13年高値2155円)②2300~2350円(レシオ22倍・11年高値2250円更新)③2450~2500円(レシオ24倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2500~2700円(レシオ25倍)】は、通期の修正はないために微修正し、目標株価Ⅰ【短期目標①1800~1820円(レシオ17倍)②1950~2000円(レシオ18倍強)③2150円(レシオ20倍・13年高値2155円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2150~2200円(来期EPS120円予想しレシオ18倍)②2400円(来期EPS120円予想しレシオ20倍)】とし、通期を確認後に再設定します。NZの木材伐採が本格化して収益回復が明らかとなった際に、一株純資産の4500円に向けて最大目標の引き上げを開始する方針とします。SP。