7808 CSランバー(JQ) 2195円 +55円
11月に上場したばかりの会社です。業態は下記のセブン工業と類似しています。プレカット木材の加工販売や戸建住宅建築などを展開する会社です。月曜発表の11月通期(前期)は期初から下方には修正したものの増収増益で着地。売上7%増147億円、営業益3%増5.9億円、経常1%増5.4億円、純益7%増3.3億円、一株純益227円。増収増益ではあるものの正直インパクト不足の前期の数字と言えると思います。対し今期予想は売上153億円、営業益6.8億円、経常6.3億円、純益4.1億円、一株純益230円と増収増益の予想を発表しました。ただし、それでもいまいちインパクト不足です。インパクト不足の理由は下記のノダの合板事業などと少し状況が違うためです。前期のセグメント状況を見ると、ノダでは絶好調だった合板事業にあたる①プレカット事業は、売上は9%増117億円と好調ながらセグメント益は15%減の2.5億円と低迷しています。ノダやセブン工業あるいはウッドワンと違い、円安と木材価格上昇のために原材料が高騰し、それを製品価格に転嫁することに遅れてしまっています。それに、製品コストを内製化できるウッドワンやセブン工業と違い大半の木材を海外からの輸入に頼っていると思われるために、収益構造が他の注目木材関連株と比べると脆弱なのだと思います。しかし、同社もウッドワンやセブン工業に遅れはするものの、木材価格上昇の恩恵(木材バブルの恩恵)に浴することになると思うので、今期のプレカット事業の増収増益は確実視しておいて良いと考えます。また②建築請負事業は、受注は好調でもこれもコスト上昇分の価格転嫁が遅れたために増収でも減益。売上4%増36億円でセグメント益75%減0.3億円。今期は値上げで採算性は改善するでしょうから、増益転換と予想していおいて良いでしょう。ちなみに受注実績は戸建住宅完工は216棟、大型木造施設完工は8棟。③賃貸事業は保育園3棟の賃貸も開始して、売上70%増3億円でセグメント益2.2倍の2.5億円。これらセグメント状況から見ても、今期にプレカット事業(木材事業)の採算性が改善さえすれば今期予想の達成はおろか、上方修正する可能性さえ浮上すると思います。一株純資産は1301円。配当は5円増配の40円予想。ここでの買い場探しは打診買い。今期予想がインパクト不足であるために2000円前後か1900~1800円で下値収れんの動きになる可能性もあります。ここでの買い場探しは少し慎重に行うようにしましょう。強気買いは2000~1900円で行うか、今日の高値2238円を抜いてから行うかのいずれかとします。明日ないし来週に今日の高値を抜かないようなら2000円前後か2000~1800円レンジでの下値での小動き収斂の持ち合いレンジ形成になる可能性が浮上するので、その際には慌てて買うことなくじっくりと様子見して時間軸を十分に引き付けてから本格買い強気買いし始めるようにして下さい。目標株価Ⅰ【短期目標①2300~2350円(レシオ10倍・1月高値2368円)②2500~2550円(レシオ11倍)③2700~2750円(レシオ12倍・11月上場来高値2772円)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2750~2800円(レシオ12倍)】とします。SP。