6309 巴工業(東1) 2117円 0円
テラプローブやダイトーケミックスなどと同じです。買い手不足のために割安でも方向感がない小動き収斂の動きを続けています。12月発表の今10月通期は、増収減益の予想。しかし、これは多分に保守的に予想しただけのこと。最終的には増収で増益に上方修正することでしょう。そう考えると、強気買いや上げ本番は第1四半期発表後からとなりますが、減益の予想でもレシオは14倍で一株純資産は2700円であるために、ダイトーケミックス同様に水準訂正相場が先に始まってもおかしくないはずです。方向感が生じれば強気買いを開始して良いと考えます。その再騰サインは75日線2160円回復で点灯しますから、ここでは打診買い程度として2160円以上で引けて本格買い開始し、日足の最後の抵抗線2200円以上で引けて強気買いとします。また仮に一段安するようなら2050~2000円(12月安値は2050円)で強気買いとしておきます。10月通期の資料の注目点を確認すると・・・・・(1)機械事業の受注状況→受注高は114億円と16年10月の97億円から大きく拡大。売上は102億円と安定的。受注残は43億円と14年以降で最高水準で着地。今期の予定は、受注高は115億円、売上114億円、受注残45億円との予想。しかし、同社の遠心分離機は幅広い分野に採用される競争力の高い製品ですから、企業の設備投資意欲が活発化すれば会社予想を大きく逸脱する受注増となるはずです。そう考えるとこの受注状況の今期予想は今の時点で考えうる最低限の数字くらいにとらえていて良いと思います。(2)化学品の売上状況→同社の化学工業製品は合成樹脂・工業材料・化成品・機能材料・電子材料と多岐にわたります。前期は化成品以外大幅な増収を記録し売上は18億円増の308億円。これも幅広い分野で採用される製品群。前期同様に今期の受注も好調のはずです。また同社株を化学品関連株としてとらえて見た時に、ダイトーケミックス・ダイニック・綜研化学などと同じく、これから本格物色の時を迎えると考えられなくもないかもしれません。ちなみに化学工業製品販売事業の今期予想は売上1%増の313億円で営業益7%減15.5億円。機械事業同様にやはり減益予想は保守的です。機械事業同様に今後上方修正して増益転換となることでしょう。(3)今期の取り組み→①機械製造販売事業は、遠心分離機の海外展開を強化する方針。インド・タイ・インドネシア・ベトナムで代理店契約を行い営業活動を活発化させる予定のもよう。中国・韓国・台湾でも同様に支店や子会社と8つの代理店を活用して営業活動を強化方針。南北アメリカは米国子会社と19の代理店をフル稼働させて営業活動を強化。欧州のドイツでの代理店を通じて営業活動を強化する方針。また、高い技術を活かして、新構想低動力型高効率遠心脱水機(大規模処理場向け)、省動力機種(新型回転加圧脱水機・中小規模処理場向け)や新用途向けの製品を開発し市場投入する予定の模様。②化学工業製品販売事業→UV硬化性樹脂や塗料インクなどの海外販売を強化する方針。また工業材料はインフラ整備向けや車載用に増収を見込むとのこと。機能材料はメモリや半導体、有機EL、鉄道車両向けなどに好調な販売を計画している模様。電子材料は半導体パッケージ基板向け搬送材や半導体接合剤、ワイヤーなど海外を中心に拡大予定。③感想→今期の取り組みの施策を見ても、今期の減収の可能性がないと判断できると同様に、今期の減益の可能性もないと判断してもおかしくない内容です。つまり、やはり上方修正する可能性を大と判断します。2200円を回復すれば06年高値3000円を目標に心おきなく強気買いに転じて良いとも考えます。12/23(前10月通期文句なし・今期予想は保守的・遠心分離機は国内トップで世界ではトップクラスの競争力を保持・セグメント状況・目標修正)10/10(目標修正)9/20(目標修正)9/19(10月通期上方修正発表・目標再設定)9/1(文句なし第3四半期・概況・セグメント状況・目標修正)7/21(小田原エンジやホソカワミクロン、サイネックス同様に圧倒的企業)6/25(遠心分離機関連の世界的企業)6/2(第2四半期・概況・セグメント状況・目標据置・少しインパクト不足の感も)検索チェック。目標株価Ⅰ【短期目標①2300円(9月高値2312円)②2450~2500円(レシオ17倍強)③2700~2750円(一株純資産2700円・レシオ19倍)】~ 目標株価Ⅱ【中長期目標①2750~2900円(今期EPS170円予想しレシオ17倍)②3100円(今期EPS170円予想しレシオ18倍強)③3300~3400円(今期EPS170円予想しレシオ20倍)】。第1四半期以降に再設定します。SP。